老眼が始まるのを漢方で遅くできますか?
「老眼なんて来ないで〜!」という、そのお気持ち
よくわかります。
老眼鏡を掛けたり外したり面倒ですし、
近くが見えづらいと生活の質も低下してしまいますね。
誰もが避けられないものとはいえ
老眼の始まりを漢方で少しでも遅らせたり、
進行を食い止めることができれば嬉しいですよね。
漢方薬は、これまで主として加齢による体の新陳代謝の衰えや
機能の低下の改善に利用されてきたため、
加齢により現れる、老眼の症状にも漢方薬の効果は期待できるといわれます。
漢方は、身体の不調や病気に至るまでの
体の中で起こっている異常を少しづつ体質改善し、
その不快な症状が出ないようにするという特徴があります。
身体の老化は、様々な要因から血液循環が悪くなったり、
水分の代謝が低下するなどで進み、
その結果として、体の不調やトラブル、病気などが現れます。
老眼もその一つですので、漢方を適切に摂りながら、
血液循環や水分代謝の悪さを少しづつ改善する
というスタンスなのですね。
漢方では、疲れ目や視力低下、老眼などの目のトラブルは
五臓の中にある「肝」「腎」の衰えであると言われています。
そして、黒豆などの"黒い食べ物"は水分代謝に関わる「腎」を補い、
「肝」に関しては血を補う作用があるため、目にはとても良いのです。
また、健康で若い目を保つには、特に「肝」の働きを高めることが大切で、
密接な関係にある「腎」の働きを補うことにも繋がると言われていますし、
逆もまた然りなのですね。
ですので、眼精疲労、老眼予防など目に効果的な漢方薬は、
「肝」の血の巡りのスムーズさを補い、
「腎」の水分代謝を補うものが良いとされています。
それには"八味地黄丸"(はちみじおうがん)がおすすめで、
疲労や手足の冷えにも効くと言われています。
また"杞菊地黄丸"(こぎくじおうがん)は、
視力低下や老眼予防以外に緑内障など眼病にも効く漢方薬です。
中国では、目のトラブルに"クコの実"や"菊の花"が良いと言われ、
"杞菊地黄丸"(こぎくじおうがん)には、
この二つの食材も入っているのです。
このような漢方薬は、体質によって効果が異なりますので、
薬剤師などにご相談することをお勧めします。
因みに眼病予防や老眼予防として、お酒に"クコの実"を漬け、
食前酒として飲むのも効果があるようです。
作り方は、こちらからご覧になれます。