白内障の手術で老眼世代の認知症が治るものでしょうか?
白内障の手術をされる方は、老眼の年代ではとても多いんですね。
また、白内障により"視覚情報が少なくなってしまった状態"が長く続くと
脳への刺激が減り、認知症になるケースが多いと言われます。
その場合白内障の手術によって、実際に認知症が治る老眼世代の方が
たくさん見受けられるようなのです。
つまり視力が回復することで、認知症が治るというのは
目と脳が、非常に密接な関係にあるという事実を物語っています。
ただこうした出来事は、健康意識が高く
医療体制も整っている日本でのことではなく、
ベトナムでのケースなのです。
「情熱大陸」や「奇跡体験!アンビリバボー」などのテレビ番組でも
特集された、ベトナムで無報酬で手術をしている服部匡志(ただし)さんという
日本人眼科医として有名な先生の体験談なのですね。
「ベトナムの赤ひげ先生」とも呼ばれ、日本で2週間の治療で得た収入で
次の2週間は、ベトナムで無報酬の白内障の手術をして、老眼の年代の方々の
視力回復を助けるという、素晴らしい活動をされています。
ベトナムでは、白内障の手術が必要な老眼世代の人でも
経済的な理由から、病院に連れて行かれないことが
まだまだ多くあるようです。
そもそも病院には行かないので、目が見えづらくなっても
歳だから見えないのだと思い込み、本人も周りの人達も
病気だということすら気づかないでいると言います。
そこで「赤ひげ先生」は、ベトナムの「老人ホーム」のような施設を訪ね
検診を行って、白内障の手術が必要な老眼の年代の方々を
病院まで連れて行き、手術を受けさせているというのです。
すると、視力が回復した途端に
認知症だった方が劇的に改善することがよくあると言います。
そして今までお世話されていた方が、本当にボケてしまった方の
面倒を見る側に回る、という奇跡的なこともよくあるそうなのです。
(参考文献/服部匡志著「老ける老けないは目で決まる!」より)
逆を言えば豊かな日本では、白内障の手術が必要な老眼世代の方は
手術を受けられますから、認知症のリスクを知らない間に
回避できていたんですよね。
このようなことから、脳を活性化し若く保つためには
日頃から目の動きを柔軟にしつつ、白内障に繋がる老眼を
少しでも食い止めるための心がけが大切だということなのですね。
因みに「赤ひげ先生」が所属されている
アジア失明予防の会ホームページは、こちらからご覧になれます。