老眼になるとドライアイになりやすいのですか?
加齢による老眼の年代では、やはりドライアイの
不快な症状が出やすくなるのですね。
ドライアイとは、目が乾くだけではなく
涙の異常により、目の表面の角膜などに傷がついてしまうのです。
近年では、老眼世代以外にもドライアイの症状が、
パソコンなどを見続けるオフィスワーカーの6割以上にも
見受けられるようです。
このようなディスプレイを見つめる作業では、
ほとんどの人のまばたきの回数が
なんと!4分の1にまで減少しているそうです。
そのため、角膜を覆う涙が蒸発しやすくなってしまうのですね。
一方、老眼の年代でドライアイが多いのは、
加齢にともない、涙腺から分泌される涙の量自体が
減少するからだといわれています。
そのため、近くが見えにくくなる老眼の症状の出始めには
多少無理をしてピントを合わせているため、目の負担となり
結果「目がゴロゴロする」「目が乾く感じがする」などの症状が出ます。
これは老眼からくるドライアイの可能性もあるのですが、
なかなか気が付かずに
単なる疲れ目と思い込むケースも多いのですね。
ドライアイのその他の症状として、「目が疲れやすい」
「目がショボショボする」「白目が充血している」「目が痛い」
「目がかゆい」「物がぼやけて見える」などがあります。
また、ドライアイは涙不足だけではなく、
上下のまぶたの内側にならんでいるマイボーム腺が詰まり、
涙の蒸発を防ぐ役割の「脂」が出にくくなるのも原因なのです。
このマイボーム腺は加齢により
委縮する傾向が確認されているため、
老眼の年齢ではさらにドライアイが出やすいのですね。
この対処法としては、目を温めるのが効果的といわれます。
ぬれタオルを電子レンジで温め、
1日1回、5分間目に当てることにより、
マイボーム腺の詰まりがとれ、脂が出やすくなるそうです。
さらにドライアイの原因として、先にお伝えした以外では
エアコン、コンタクトレンズの使用、紫外線、ストレス
などが上げられます。
そして、治療法としては
・点眼薬の使用
・涙点プラグの挿入
・血清点眼の使用
・眼軟膏の塗布
・温熱療法
など、さまざまな治療方法があるようです。
老眼前でもドライアイの症状かもしれないと
気がかりな場合には、
早めの眼科での検査ををおすすめします。