老眼対策のための冷え改善法を教えて下さい
体の冷えは『万病のもと』とよく言われますが
冷えることで、全身の血流が悪くなるからなのですね。
血流の悪化は、血液を送り出す心臓から遠く離れ
かつ細い血管が密集している目には、ダイレクトに影響を及ぼし
目の老化現象である老眼を早めてしまいます。
というのは、老眼にも関わる水晶体のピント合わせを担っている
毛様体筋は、血流によって運ばれてくる酸素や栄養を得ることで
元気に働けているんですね。
ですので、冷えを改善して血流を良くすることは
毛様体筋に力を与えて、適切なピント合わせができるようにサポートするため
老眼の始まりを遅らせ、目の健康を保つ上で重要なことなのです。
そこで、体にも老眼対策にも効果的な冷え改善法をご紹介しますね。
【丹田と仙骨による冷え改善法】は、次のような方法で行います
◆使用するもの→貼るタイプの使い捨てカイロ
・カイロは、低温やけどを起こさないよう下着などの上から貼ります
1.おへそにある丹田といわれるツボにカイロを貼り、温めます
・丹田→おへそから、ちょうど握りこぶし一つぶん下にあります
2.背骨側の骨盤上部に位置する仙骨にカイロを貼り、温めます
・仙骨→背骨の下つけ根(尾てい骨)の上にある三角の骨で
丹田のちょうど後ろ側にあたります
3.カイロを貼る以外にマッサージでも効果的
・丹田→手の平で、丹田を時計回りに逆三角の形(▽)でやさしくマッサージ
・仙骨→両方の手の平で、仙骨の両脇を円を描くようにゆっくりとマッサージ
このように、丹田と仙骨を温めたり
マッサージをするなどで、冷えの改善に心がけることが
根本的な老眼対策につながんですね。
なぜ丹田と仙骨を温めるのが効果的なのでしょうか?
・丹田=丹田のあたりには、太い動脈や静脈が通っているので
温まった血液が、全身に回るようになるためといわれます
・仙骨=仙骨を含む骨盤は、太い血管とともにリンパ節を含んでいるため
温めることで、血流やリンパ液の流れを促すためとされます。
丹田を温めるだけでも血流アップに繋がるそうですが
体の真中を、こうして前後の両面から挟んで温めることは
冷えの改善と血流を高めるのに、より効果的だといわれます。
そのため、体の末端まで血液が行き届き
目の血流量も増して、老眼と関わる毛様体筋をはじめ
眼筋などの働きもよくなります。
こうした冷え改善法は、老眼対策や体の健康維持に役立つとともに
目と密接な関係にある脳への血流も増やすため、
脳の活性化につながるといわれます。
(参考文献/本部千博著 老眼は「脳のトレーニング」で回復する より)